近年フィンランド出身のデザイナーに限らず、積極的に海外出身の才能豊かなデザイナーとのコラボレーションを展開しているマリメッコ。脇坂克二、石本藤雄といった日本人デザイナーとの縁が歴史的に深い背景も私たちにとって大変喜ばしい事実です。そんな中、日本人デザイナーとして新たに同ブランドへの作品提供を開始したのが現在ヘルシンキに在住する浦佐和子。2012年春季コレクションの一つとして発表された「Tiikeri」とはフィンランド語で「虎」を意味する言葉。重厚かつ芸術なそのスタイルはまさに彼女が志す「宇宙の無限の広がり」を感じさせる作品です。以前本サイトよりご紹介した彼女のプロフィールはこちらからご覧いただけます。
Yui Komatsu(小松由)はスウェーデンUmea Universityへ留学中の日本人グラフィックデザイナー。デザインやアートに限らず、音楽や行動など人々の生活に存在する多様なコミュニケーションを手助けするモノづくりをしたいという彼女。写真の作品はミラノで開催されたマリメッコ主催のデザインコンペにて見事入賞したベジタブルバッグと、子供たちにより多くの「色」の世界を楽しんでもらいたいと制作したカラーブック。コミュニケーションのデザインに興味を持つ彼女の言葉が示す通り、色鮮やかで遊び心あふれるイラストの数々が見るものを一気にその世界へ引き込む力を感じさせます。彼女の留学生活の様子を含む日本語によるブログサイトはこちら。
石本藤雄は長年Marimekkoのテキスタイルデザイナーとして活躍してきたフィンランド在住の日本人アーティスト。昨年2010年に日本各地で開催された「布と陶に咲く花」展では、石本さんが描く独特の世界観を日本に住む皆さんもたっぷりと堪能することのできた展示であったのではないでしょうか。同展示に続いて現在ARABIAギャラリー(※ARABIAアウトレットファクトリー9F)にて開催されている石本さんの展示を記念して生産が始まったのが写真に表示のセラミックアートの数々。シリーズ名である”Kukkia”とはフィンランド語で「花たち」を表す言葉であるように陶器で造られた美しい花々が見るものを魅了します。
日比野一昭(Kazuaki Hibino)は東京学芸大学を卒業後、日本の某文房具メーカーへの就職を経て現在ヨーテボリ大学HDKに在学するプロダクトデザイナー。2011年ストックホルム家具市にて発表されたREMINDERはランダムな形状に区画された17個の引き出しが正方形の棚に強い個性とアイデアを与えた作品。左最上部に見える最も小さな引き出しにはアクセサリーなど小物類を、そして縦長の形状の引き出しには雑誌の収納が最適であるように、サイズの異なる引き出しが「機能性」というキーワードをもとに使い手と繋がる作品です。今後の活躍が非常に楽しみな若手デザイナーの一人です。
Maria Sandberg(マリア・サンドベリ)は2010年にヨーテボリ大学HDKを卒業したスウェーデン人テキスタイルデザイナー。主に織物や編み物の技術を利用した作品制作を得意とし、大学在学時には北インドにて1年間のカーペット会社でのインターシップを経験した他、京都市の川島テキスタイルスクールでは5週間にわたる研修(当時の様子)にも参加しています。写真は2011年ストックホルム家具市にて彼女が発表したProfetiaカーペット。インドの伝統的な織物技術をベースとした作品に彼女独特の世界観が広がる作品。きれいな青の色合いを含め、幅広い年齢層から支持されそうな作品です。
ヘルシンキを拠点に活動する日本人デザイナー三宅有洋(みやけありひろ)。ヘルシンキ芸術デザイン大学(現Aalto University)の修士課程にて家具および空間デザインを専攻後、現在は2004年に自らが設立をしたStudio Arihiro Miyakeを通じて幅広い分野での活躍が知られる才能豊かなデザイナー。2009年発表の作品”FORT”はリサイクル用ペットボトルの繊維を利用して開発された空間を仕切るためのパーティションシステム。各ユニットが強力な磁石により連結可能と機能的な設計も魅力です。三宅氏はこの他にもヘルシンキ市内にあるマリメッコ旗艦店の空間設計なども手がけています。
スウェーデン在住の日本人デザイナー机宏典によるロック7チェアフット。世界中で愛されている北欧デザインの定番中の定番とも言えるのが1955年にArne Jacobsenによってデザインされた7チェア。なんとこの椅子に大胆にもロッキングチェアの機能を取り入れるべく開発されたのがロック7と名づけられたこのプロダクト。7チェアの底面に木製パーツを組み合わせることで、オフィスをはじめ家庭用にもゆったりと利用することのできる7チェアの新たな形を提案しています。デンマークが生んだ巨匠のデザインに自然と馴染む美しい形がおもしろい。